2025.02.03

グループホームで「移乗動作について」研修を行いました

利用者さんの安全を確保しつつ、介助者が腰を痛めないように介助するにはどうすれば良いかを、実践も交えながら説明しました。
※移乗動作とは…ベッドから車いす、車いすからベッドなど、乗り移る動作のこと。

高齢で筋力が低下している方、体が硬くなって動きにくい方、認知症などで理解力が落ちて動き方がわからなくなっている方などを介助する際「移乗動作が大変!」ということは、介護現場で多くみられます。実際に、腰痛で介護の仕事に支障が出る方、自宅で介護をしていたけど腰が痛くなって介護が続けられなくなってしまう方などもおられます。そうならないために、以下の内容を少しでも参考にしていただければと思います。

介助をする上で、安全に、そしてできる限り楽に動作が行えるようにするためには、互いに無理な力が入らないようにすることが大切です。

POINT1 状態をしっかり把握する

患者さんの体の動き(右からのほうが動きやすい等)や理解力の状態(ここを持ってとお願いしてできるかどうか等)を把握します。移乗中もしっかりと説明を行い、患者さんの動きに合わせて移乗します。

POINT2 身体の使い方を知る

介助者がしっかりと腰をおとし患者さんと重心を合わせます。患者さんを前方へかがませるように重心移動して立ち上がりを行うようにしましょう。無理に引っ張り上げようとしないことが重要です。

POINT3 環境整備と福祉用具の活用

ベッドの高さを調整すること、車椅子も乗り降りがしやすいタイプを選ぶこと等、福祉用具を上手に活用することも大切です。

訪問看護ステーションあゆみでは移乗のみならず、オムツ交換など排泄、入浴などの生活援助や介助方法の提案、福祉用具の検討、ポジショニングなどの指導を日々行っています。

介護をされている方は、困る事、悩む事は多くあると思います。お困りごとがあれば、遠慮せずいつでもご相談ください。また、講習会や研修につきましても、ご希望があれば開催いたします。お気軽にお問合せください。