2025.06.03
『床ずれ』と訪問看護の関わり
介護が必要な方の中には長期間ベッドで生活しないといけない方もいらっしゃいます。このような方々によって、床ずれは大きな悩みのひとつです。今回は、床ずれと訪問看護の関わりについてご紹介します。
床ずれ(褥瘡)とは
長時間同じ姿勢でいることによって皮膚やその下の組織が圧迫され、血流が滞ることで発生します。軽度のものから深い傷になるまで様々で、悪化すると感染症などの重大な合併症を引き起こすことがあります。
私たち訪問看護師にできること
- 主治医へ相談し、処置方法の指示をもらう
- 指示された処置を自宅で毎日誰が行うのか、できない場合はどうすればよいのかをご本人・ご家族と一緒に考えます。
- 指示された処置を自宅で毎日誰が行うのか、できない場合はどうすればよいのかをご本人・ご家族と一緒に考えます。
- ご家族へ処置の方法をお伝えする
- 処置が難しいと感じる場合は、訪問する回数を増やすことも可能です。
- 予防策を考え、マットレスの提案やベッド上での姿勢などを検討する
- 床ずれが便で汚染されやすい場合、便の性状や排便回数をコントロールできるよう調整する
- 栄養状態を確認し、治癒に必要な栄養補助食品等の提案をする
- 常に主治医やケアマネージャーと連携し状態の共有を行う
訪問看護を利用することで、利用者さんの生活の場で医療・ケアを提供できるため、個別のニーズに柔軟に対応できます。家庭環境に合わせて、ご家族の負担が軽減できるようサポートさせていただきます。寝たきりになってしまう前に、また、寝たきりになってしまっても早めに訪問看護を利用していただくことで、悪化を予防することができる場合もあります。判断に迷う場合も、お気軽にご相談くださいね。