2024.10.01

胃瘻管理のサポートも行っています

訪問看護ステーションあゆみでは、在宅復帰を目指す患者さんが入院しているときから病院の看護師や担当ケアマネジャーの方と連携し、退院後に介護をするご家族の負担が少しでも軽くなるような設備や方法を検討しています。退院前から事前に準備をすることで、自宅での生活がスムーズに始められるようにサポートを行っています。

今回は、退院前の準備として胃瘻(いろう)の管理をサポートさせていただいた例をご紹介します

食欲がなく自力で食事をすることが難しくなり胃瘻(いろう)を造設された患者さん。病院のソーシャルワーカーから、いきなり退院するのではなく、まずは1日お家で問題なく過ごせるかどうかを確認する「外泊訓練」を行うため、胃瘻(いろう)の管理についてご家族へ説明をしに行ってほしいと依頼がありました。昼食時にご自宅へ訪問し、胃瘻(いろう)の管理方法を説明しながら、実際にご家族の方に栄養剤の注入を行ってもらいました。

無事に外泊訓練は終了しましたが、栄養剤を注入するのに1時間30分ほどかかってしまっていたため、よりご家族の方が介助をしやすいように、栄養剤の種類や注入方法を検討し、30分程度で注入ができるように変更をしました。 退院後も週2回の訪問看護を行い、ご家族の方のお困りはないか、現在もサポートを継続しています。ご本人も笑顔いっぱいで過ごされています。

胃瘻から水分を入れているところです。チューブが肌に当たらないようにタオルを巻いて、皮膚トラブルがないか確認しています。

訪問前に注入方法の確認をしている様子

胃瘻(いろう)(PEG(ペグ))とは?

内視鏡を使い「お腹に小さな口」を造る手術の事を言います。作られたお腹の口を胃瘻(いろう)といい、取り付けられた器具(栄養を入れる管)を胃瘻(いろう)カテーテルと言います。口から食べられない方や、食べてもむせてしまい肺炎などを起こす可能性のある場合に、直接胃へ栄養を入れる方法です。