そのだるさ、本当に夏バテ?

2026.08.01

8月は、強い暑さや寝苦しさが続き、体のだるさ、食欲低下、めまい、眠りにくさなどを感じやすい時期です。「夏バテかな」と思っていても、実は脱水や熱中症の初期症状が隠れていることがあります。熱中症は屋外だけでなく室内でも起こります。特に高齢の方、屋外で作業する方、持病のある方は注意が必要です。厚生労働省は、熱中症患者のおよそ半数が65歳以上の高齢者であり、高齢者では暑さや水分不足に気づきにくいことを注意点として挙げています。【1】

こんなサインはありませんか?

□ 朝から体が重い
 □ 食欲が落ちている
 □ 立ちくらみやめまいがある
 □ 尿の回数が少ない、色が濃い
 □ 夜、眠りにくい
 □ そうめんや冷たい飲み物だけで済ませる日が多い
 □ 高齢の家族が、いつもより元気がない

ひとつひとつは軽く見えても、重なると体からの大事なサインかもしれません。

体を守る3つのポイント

1.のどが渇く前に飲む
 のどが渇いてからでは、水分不足が進んでいることがあります。汗を多くかいた時は、水だけでなく塩分も意識しましょう。ただし、心臓や腎臓の病気がある方、塩分や水分制限を受けている方は、かかりつけ医の指示に従ってください。

2.エアコンは「ぜいたく」ではなく予防です
 「少し暑いけど我慢できる」と思わず、室温を確認し、エアコンや扇風機を上手に使いましょう。環境省も、屋内ではエアコンなどを適切に使用し、涼しい環境で過ごすこと、こまめな休憩と水分・塩分補給を勧めています。【2】

3.主食だけに偏らない
 食欲が落ちる時期ですが、そうめんや冷たい飲み物だけで済ませる日が続くと、食事のバランスが崩れやすくなります。無理にたくさん食べる必要はありませんが、卵、豆腐、魚、肉、納豆などを使った「主菜」を一品添えるなど、主食だけに偏らない工夫をしてみましょう。食事バランスガイドでも、主食・副菜・主菜を組み合わせて食事を考えることが示されています。【3】

早めに相談したいサイン

水分がとれない、尿が少ない、強いめまいやふらつきがある、だるさや食欲低下が長引く場合は、早めに医療機関へ相談してください。特に高齢の方では、「なんとなく元気がない」「いつもと様子が違う」という変化が大切なサインになることがあります。

■この記事を書いた先生

奈義ファミリークリニック 岸本 悠暉先生

コメント:いつもの夏バテと決めつけず、体の声に早めに気づくことが、暑い夏を元気に過ごす第一歩です。


参考文献

【1】厚生労働省「熱中症を防ぎましょう」
 【2】環境省「熱中症予防情報サイト」
 【3】厚生労働省 e-ヘルスネット「食事バランスガイド」

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