薬が増えすぎていませんか? -ポリファーマシーにご用心-
2026.02.01
2月のバレンタインデーは、チョコレートを通して相手に気持ちを伝えるイベントです。甘いものは心を和ませてくれますが、食べ過ぎると体に負担がかかるのも事実です。病院で処方されたりドラッグストアで購入したりするお薬(サプリメントや漢方薬なども含みます)にも、これとよく似た側面があります。
目次
ポリファーマシーにご注意を!
複数の病院に通い、お薬の種類が増えて(一般的には5種類以上)予期せぬ問題が起きるリスクが高まった状態を「ポリファーマシー(またはポリドクター)」と呼びます。
単にお薬の数が多いことではなく、その人にとって必要以上になり、体や生活に負担をかけていることが問題となります。お薬が増えると、飲み忘れや飲み間違いが起こりやすくなるだけでなく、副作用や薬同士の飲み合わせの不具合も必然的に生じやすくなります。
「最近ふらつく」「眠気が強い」「食欲がない」といった症状が、年齢や病気のせいではなく、お薬の影響だったというケースも珍しくありません。つらい症状を和らげるためのお薬や、生活習慣病の治療薬が、知らないうちに負担になっていることもあるのです
ポリファーマシーの対策とは?
ポリファーマシーを防ぐ第一歩は、「お薬の必要性を折に触れて考え直すこと」です。お薬手帳を一冊にまとめ、受診時には必ず見せてください。
そして定期通院のタイミングで「このお薬は今も必要ですか」「減らせるものはありませんか」「飲み方を簡単にすることは可能ですか」などと、かかりつけの医師や薬剤師に尋ねてみてください。
また、調子が悪いときに新しいお薬の処方を提案された場合は、「今飲んでいるお薬の影響は考えられませんか」「お薬以外の対処法はなにかありますか」と医師に聴いてみましょう。
ポリファーマシーを防ぐために
チョコレートを贈るとき、相手の体調や好みを考えるように、お薬も今の体と暮らしに合っているかを見直すことが大切です。甘さ控えめで、体にやさしいお薬との賢いつきあい方を、一緒に考えていきましょう。
■この記事を書いた先生
津山ファミリークリニック 戸川 雄 先生
先生より一言「チョコレートもお薬も“ほどほど”が肝要です。お薬の数が増えてきたら、こまめに相談してみましょう。」