プログラムについて
program取得できる資格
総合診療専門医
新・家庭医療専門医
4年間のプログラムで、世界的レベルの家庭医として自立できるレベルを目標としています。
3つの特徴
地域医療のつながりを学ぶことができる
診療所・療養型小病院・第三次医療機関(救命救急センター)を行ったり来たりしながら家庭医としての学びを深めます。卒後3年目(後期研修1年日)は内科6ヵ月・小児科3ヵ月・救急3ヵ月などをローテーションしながら家庭医療の勉強会に参加し、卒後4年日(後期研修2年日)からは中小病院・診療所を中心に研修を行います。このプロセスの中で患者を紹介する側とされる側を体験でき、地域医療のつながりを学ぶことができます。
生物心理社会アプローチを実践できる
中小病院・診療所での経験(心理社会的側面に配慮した外来/在宅診療・予防医学)と大きな病院での経験(救急医療・高度医療)を、振り返り・学習・評価を通して同時進行で吸収していきます。
家族志向のケアを指導できるレベルに身に着ける
家族全員がかかりつけになりうる地域性を生かして、家庭医の醍醐味を継続性の中で実感してもらえる点です。患者中心の医療や家族志向のケア、地域包括医療といった家庭医療の3本柱を言葉だけでなく、自らの診療を通して学びます。
後期研修終了時には家族の木を常に意識した診療が行え、後輩に家族志向のケアを指導できるレベルを目標としています。
学びやすい教育環境
学びやすい環境を提供するために以下のような取り組みを行っています。
個別面談
年に2回、プログラム責任者と面談を行い、研修の進み具合の把握や研修者のニーズの確認を行います。
メンター制度
指導医とは別に希望に合わせて選ばれる頼れるお兄さん・お姉さん的存在のことです。メンター制度により研修中の悩みなどを相談しやすくし、ストレスを一人で抱え込まずに研修を続けられる工夫を行っています。
レジデント会議
研修医で集まる時間を設け、日々の診療の振り返りや困ったことの共有を行い、研修プログラムの改善点について話し合います。必要時には研修をよりよくするための提案を研修プログラム担当の指導医に行うことができます。
学会提出用ポートフォリオ作成支援
家庭医療専門医の取得に必要なポートフォリオの作成を支援するために、複数の指導医が指導にあたり、定期的にポートフォリオ作成の進行状況の確認も行っています。
毎週木曜に勉強会を実施
岡山家庭医療センターで行われる毎週木曜日午後の家庭医療レクチャー・家庭医療カンファレンス・行動科学ビデオレビュー・ポートフォリオ発表会などは、TV会議システムを活用して、遠隔で研修を受ける専攻医にも提供されます。
総合診療専門研修IIや内科・小児科・救急研修期間は可能な範囲でハーフデイバックを総合診療専門研修一の施設で行い、継続的に家庭医療・総合診療のコアを学ぶ機会を提供します。
経験察研修(ポートフォリオ) 作成指導は岡山家庭医療センターの指導医と岡山県内の多くの指導医をリンクして、各サイトでの専攻医と定期的な面談(対面もしくはTV会議システム)を通して行います。
その他にも様々な研修が行われます
- 地域での健康増進活動 (地域での講演活動、地域職種へのインタビュー、地域の健康問題へのプロジェクトワーク)
- 地域医療実習や研修中の医学生・初期研修医、地域の多職種への教育活動
- 地域の健康問題に対する研究(必要に応じて岡大総合内科・疫学衛生学教室とも連携)
Aコース
岡山県北東部の奈義町・美作市・津山市に所属する医療機関(奈義・湯郷・津山ファミリークリニック/日本原病院/津山中央病院)で完結するプログラム。特定の地域の中で密度の高い研修を行います。
豊富な症例数を経験
津山・美作地域の地域医療を担う拠点診療所であり、またプライマリ・ケアを実践する診療所のため、整形外科疾患や皮膚科疾患などを含めた包括性のある医療を経験できます。
急性期病院→在宅復帰支援病院→診療所を経験
地域における医療連携の中で、診療所(都市型・田舎型)、在宅復帰支援病院(地域包括ケア病棟)、第三次医療機関での医療を実践し、地域包括ケアを経験することができます。
Aコースのローテーション例
地域連携プロジェクト
専門研修3年目(5年次)には、主に1つの診療所に勤務する傍ら、【地域枠】として週半日、その地域の健康問題に通年で向き合う時間を持ち、プロェクトワークなどを行っています。これは、専攻医の関わりを歓迎してくれている多職種の方、地域の方がいてこそ成り立つことです。
これまでになされた取り組みとしては、幼児ディ・ケアでの母親との交流、小・中学校での授業、長寿大学での講義、ワクチン接種率向上のための介入、介護予防健診率向上のための介入、生活支援サポーター育成などがあります。
Bコース
岡山県全域を舞台に自由度の高いプログラム設計が行えます。研究との併行や内科の強化に加え、岡山大学地域枠医学生や自治医大卒業生の義務年限期間での総合診療専門研修が可能です。