働く世代のための心の整え方

2026.03.01

今の社会は新しい技術の発展により、昔よりずっと便利で自由になりました。その一方で、知らぬ間にストレスを抱え込みやすい社会でもあります。動悸や胃痛、慢性的な疲労感といった身体の変化、イライラや不安、気分の落ち込みなど心の変化、さらには仕事や家事の能率低下、生活習慣の乱れとして表れることもあります。「両手が重たい荷物でふさがっていて、これ以上は指一本動かせない」と感じることはないでしょうか。

大切なのは、ストレスを敵とみなすのではなく、上手に付き合うことです。ストレスには成長ややりがいにつながる「良いストレス」と、心身に負担をかける「悪いストレス」があります。私たちが目指す健康とは病気がない状態だけではなく、仕事や家庭、日常生活を「自分なりに回せている」と感じられる状態ではないでしょうか。

近年注目されている考え方に「ウェルビーイング(Well-being)」があります。これは、心地よく充実した状態を意味します。そのヒントとして知られているのが「PERMAモデル」です。前向きな感情、夢中になれる体験、人とのつながり、自分なりの価値観、目標の達成という五つの要素から成り立っています。言い換えると、「自分の思いで目標を立て、仲間と支え合いながら、前向きに取り組むこと」と言えるでしょう。

日常でできる行動として、まずは食事・運動・睡眠を軸に生活リズムを整えること、呼吸や動作に意識を向ける瞑想、その日に出会った小さな幸せを書き留める感謝日記などがあります。これらを通じて自分自身を理解することが、心の余裕につながります。できることを少しずつ続けることが大切です。

「蓮は泥より出て泥に染まらず」という言葉があります。困難な状況の中でも、自分を保つことの大切さを示しています。理由もなく涙が出たり、眠れない状態が続くときは、専門家の支援を受けることも、自分を守る大切な選択肢の一つです。

忙しい日々の中にも充実感を感じましょう。完璧を目指す必要はありません。時には誰かの力を借りましょう。

■この記事を書いた先生
 在宅クリニック ホームケアプラス 

 藤原 匠平 先生

コメント:忙しい日々の中にも充実感を感じましょう。完璧を目指す必要はありません。時には誰かの力を借りましょう。

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