診療科・部門

身心医療課

心療内科医1名と公認心理師3名、保健師1名がチームとなって身心医療を行います。対象者は入院患者さん、外来患者さん、おとなの学校に入所中の方のうち、主治医などから依頼された場合に私達が支援させて頂きます。身心医療はリハビリにおいてもとても重要な場合があります。

本課の名称:身心医療課の文字の順序は「心→身」ではなく「身→心」です。これは身体の問題でお困りの患者さんに「心も含めて全人的に関わらせて頂く医療を行う」というメッセージを込めています。

身心医療課をご理解いただくために

1本の枯れた木がある時に、それを治すために何をしますか?
その木の検査をして治す方法を探すことが大切でしょう。それでも枯れたままの場合、どうしますか?
その木が生えている森全体を調査をし、土や水などの周辺環境に問題がないか調査をする必要があります。
そうやって、木だけでなく全体的な関係性を捉えようとするのが心療内科や身心医療課です。
そうすることで「自ら治る力」を引き出していこうとするものです。
ひとつの「臓器」に注目するのではなく、「心も含めて全人的※に関わらせていただく医療」を通じて症状や病気の支援を行わせていただきます。

※全人的:人を身体や精神などの一側面からのみ見るのではなく、人格や社会的立場なども含めた総合的な観点から取り扱うこと

身心医療課の地域活動を紹介します

メンタルヘルスで地域の健康作りに貢献する

一人ひとりのセルフケア力の向上や地域全体のサポート力の向上などを通じて暮らしやすい地域づくりに貢献できるよう活動を行っています。

奈義町学校あんしんダイヤル

奈義町からの委託事業として、いじめや不登校に悩んでいるお子さんや、家族がいるかたへの相談窓口を開設しています。精神保健福祉士や臨床心理士・公認心理師といった“心の専門家”がお悩みを伺いながらどうしたら良いかを一緒に考えています。

奈義町学校あんしんダイヤル

教育現場の職員に対する研修

教育現場の職員の皆様を対象に、現場で役立つメンタルケアの方法や知能検査の結果に対する関わり方などの研修会を行いました。知能検査結果の見方や、結果の家族家族への伝え方などをロールプレイを交えて具体的な研修を行いました。

教育現場職員への研修の様子

子どもたちへの教育支援

自分自身を大切にする学びとして「プライベートゾーン」についての教育支援を実施しました。プライベートゾーンについては、幼児期から園や家庭で繰り返し伝え、身体そのものが自分だけのもので大切なんだと感じることで、自分や周りの人、友達の身体も大切にできるようになります。その他にも研修を通じて支援を行いました。

保育園での講義

働く人を支えるメンタルヘルス研修

企業にとって従業員のメンタルヘルスに対する取り組みの重要性はますます増しています。身心医療課では講師を派遣し従業員向けや管理監督者向けに様々な研修をお受けしています。メンタル不調者を出さない工夫や組織作りから、ストレスや不調を抱える人への関わり方など、企業のメンタルヘルスについて総合的な研修を行いました。

企業でのメンタルヘルス研修

ストレスチェック

定期的に労働者のストレス状況を検査し、メンタルヘルスの不調を未然に防止する取り組みです。ストレスチェックは従業員50名以上の事業所に義務づけられていますが、50名未満の事業所もストレスチェックをお受け頂く事ができます。必要に応じて心療内科医による面接指導を行い、高ストレス者への対応と事業所様へのアドバイスを行っております。

アンケート
ストレスチェックは従業員50名以上の事業所に義務づけられていますが、50名未満の事業所もストレスチェックをお受け頂く事ができます。

地域の暮らしを支えるボランティアへのメンタルヘルス研修

民生委員や愛育委員の方など地域の暮らしを支えるボランティアへのメンタルヘルス研修を行いました。ストレスの基礎知識やセルフケア、地域の方々へどのようにサポートすると良いかなどを ロールプレイも交えて行いました。悩んでいる人に寄り添い、関わりを通じて「孤立・孤独」を防ぎ、支援することができる人を育成する活動にも力を入れています。

地域でのメンタルヘルス研修

その他にも地域のニーズに合わせて、乳幼児健診や発達支援などにも関わりを持ち活動を行っています。

メンタルケアをもっと身近に

地域の健康にとって、メンタルヘルスの向上はとても大切です。こころの健康は人生を豊かにしてくれます。
私たち身心医療課はメンタルヘルスを通じて、地域の健康作りに貢献します。